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舞台「ジャンヌ・ダルク」大千穐楽おめでとうございました

2023年12月26日 オリックス劇場にて

舞台「ジャンヌ・ダルク」大千穐楽を無事迎えました!!!

おめでとうございます!!!

 

私も(会社をサボって)大阪にて客席で見守らせていただきました!!!

 

本当に、結構綱渡りだった東京公演の日々、

1公演も休演にならずに済んだのは奇跡というか。

運営側の備え(スウィングさんがちゃんといた)と、それに応えて無理に近い状況で対応してくださったキャストさんたちのおかげですね・・・

(私はちなみに流行病にやられてSS席x2回分をフイにしました。すげーーー悔しい)

 

東京公演の後半と、大阪公演(と言っても前楽と千穐楽の2回のみの観劇)で感じたことを中心に、綴ろうと思います。

 

ちなみに!!!ネタバレには一切配慮しませんが、

今、オンデマンド配信やってるんですよね!!!

こちらをぜひ観てから以下はお読みください。

カメラワークがとてもいいらしいです。

(私もこれからみます。)

jd2023.jp

そして前回とその前に書いた記事はこちらです。よかったらこちらも読んでね。

harutreasure1.hatenablog.com

harutreasure1.hatenablog.com

 

最初に:オリックス劇場初めてでした

すいません、ちょっと辛口です。
椅子硬いのは覚悟してたけどキシキシ言うのはなんなん…痛かったら動くからキシキシ言うやろ…
あと席の幅狭い(泣) 隣の人の肩がはみ出してきてくっつく。これは地味にかなりストレスだった。
あと、千鳥じゃないところ…この大きさなら千鳥にしてほしい。特に前方の段差ないところ。椅子幅狭いし椅子硬いから体左右に動かしがちなのに、千鳥じゃないの本当に見えなくてしんどかったな。

(千秋楽は1階席12列でゆとりある席ですごい快適でした。差が激しい。)

 音は、ミュージカルだと割れそうかなと思ったけど、ブリリアと違うのは人の声の波長域がちゃんと反響するところ。声がドラマティックに響く。(ブリリアは人の声の波長が特に吸収されるから、演者さんがそれに負けないように張ると一本調子寄りになりがち…)

 ドラマティックに響くからか、会話劇の繊細な感情がよく伝わって、相乗効果でどんどん感情が乗っていた気がした。特にラ・トレムイユとヨランド様、マリー王妃。

 

後方席で気づいたこと

ありがたいことに初日からずっと前方席をいただいていて、通路より後ろに行ったことなかったんですが、

千穐楽は、初の中通路すぐ後ろなので全体見えました!!!
通路の兵士たちずっとお芝居しててとても良いーーー。
アランソン公が客席でずっとお芝居して兵士を鼓舞してるの知らんかった。
(前方席だとそんなにずっと後ろ向けない)
あとイングランド軍が最初の砦を放棄したあと、ずっと客席で兵を整えて(?)あれこれしてるのも知らんかった、タルボッチ目の前で行ったり来たりして、兵士に指示とかしてるの超かっこいいのだが!!!

オルレアン奪還のシーンでフランス軍が客席から登場するとき、目の前ケヴィンで後ろ姿めちゃかっこよかった………惚れる………

照明の使い方も後ろからだとあれこれ気づく。
場面が戦場に移るときに客席側にフラッシュのように照明向けて、場面切り替わってるとかは前方席だとわかんなかった。

 

うぉぉぉぉーーーーーの時、何度も一緒に声上げたくなったーーー
次の再演もしあったらみんな声出そうね!?

 

キャストさん中心に徒然

前の記事でも書いたかもしれないこともあるかも。あまり順番とかも気にしていないのでお許しください。

 

清原果耶さん

果耶ちゃんのすごいところは、初舞台なんだなあ、という未熟さみたいなものがないこと。発声も、動きも、お芝居の見せ方も、役としての居かたも、とてもしっかりしていて、その上に役としての力強さ、真っ直ぐさ、清廉さみたいなものがきちんとあった。かといってこなれた感じではなく、正面から向き合ってる一生懸命さはすごく初々しくもあり、本当に勘が良いとはこういうことなんだろうなと感じました。

あと、瞳に感情の揺れを出さないお芝居が素晴らしい。相手と対峙する時、一点の曇りも迷いもないまっすぐな眼差しで、相手の動揺を際立たせる。迷いや曇りがないのは当然なんだけど、媚びとかチャーミングさも出さないのって意外と難しい気がする。

 

ワタナベケイスケさん

(キャスト発表されたとき、ハンサムオタクがみんなでけすけじゃない方のワタナベケイスケさんだ!とか言ってすみませんでした)

クルパンのお芝居がとても好き。
最初はトレムイユの言うことに全面賛成しているはずが、少しずつ疑問をもっていく様子、少なーいセリフと出番で見事にみえる。
2幕からの浮かない顔、すごい絶望したような顔してるのと、ラストのトレムイユを追い詰めるシーンだとまた信念のある顔に戻ってるの本当に素晴らしい。

 

坪倉さん

千穐楽、レイモン、街の城壁に辿り着けないところ、泣いてた。いつも冷静に見えてたレイモンが泣いてるじゃん!かやジャンヌもここ泣いてた…私も泣いた・・・

 

島村龍之介さん

島村ケヴィンはいやーーーー良いーーーー好きーーーー
殺陣が、元から上手いんだと思いますが、なんか回を重ねる毎にどんどんキラキラしていたの印象的だった。あの真っ直ぐさ、本当にかわいいー。
ジャンヌとまだ一緒にいられるの嬉しそうな様子、でもなんか変に色恋っぽくないのがいい。ジャンヌを連れて逃げて田舎で養え、って言われたときも、ジャンヌを護らなくてはという大切な人への想いはあるけど、そこに余計な色恋がのってないのがとてもとても良い。ジャンヌを神の声が聞こえる救世主としてもみてるけど、1人の人として大切な友人としてみてる。

レイモンが槍でやられる直前、ケヴィンがスーパーかっこいい殺陣してるのね…いつもレイモンとジャンヌ気にしてて観れてなかったよ…何あれかっこよ
そりゃ小関くんやりたいって言うわ…

 

りょうさん

ヨランド様も大楽は声が裏返ったりするくらい感情が昂ってて、泣かされました。ちなみに裏返っても素敵なお芝居です。ポーカーフェイスを保とうとしてるヨランド様が隠しきれない思いが溢れるところ好き。

 

山崎紘菜さん

マリー、大阪にきてラ・トレムイユ卿とヨランド様につられて感情が溢れ出していてとてもよかった。最初はシャルルに手で払われたりして邪険に扱われるマリー。でも王として目覚めたシャルルが、自分の決意を目で共有するのがマリーなのよね。幸せになってほしい・・・

 

神保さん

神保さんの、顔を歪めるお芝居ってすごいよね。
キャラクターの際立ちが本当に素晴らしい。
セリフの抑揚も、パワーがあるから意味づけが自在で、百戦錬磨感すごかった…

 

榎木さん

榎木さんも、なんかさ、お芝居してないみたいなんだけど、正論言ってそうで都合の良い解釈をしていて、形にこだわる聖職者が自然すぎて、すごい。

 

福士さん

タルボットは本当にかっこよかったので何も言えないです。。。ベッドフォード公に「火炙りの準備だ!」って言われて、しばし信じられない、という顔をして、ベッドフォード公の悲痛な顔をみて、腹を括って承っていくお芝居も大好きです。

 

岡田さん

岡田さんベッドフォード、ジャンヌを実際に目にしてからのジャンヌへの共感というか、一目置く感じからの自分の中の葛藤がすごくて本当に同情しちゃうんだよな・・・。岡田さんほんとああいう役ずるい・・・。十字架をジャンヌに渡すシーン本当にべしょべしょ泣く。

 

神保さん、岡田さん、榎木さん、りょうさんは本当に説得力が凄かったな。どこがいいっていうか、人物が地面から生えてるっていうか。
シャルル7世の若さ未熟さ、ジャンヌの純粋な少女性を際立てていた。

 

フランス軍のアランソン公、ラ・イール、サントライユも個性豊かでメリハリがあってとても素敵だった!

 

エキストラキャストさんたち!

最初、エキストラキャストさんを一般募集してたとき、正直どんな感じになるのかなと思ってた。
人が多けりゃいいってことなのかなとか。
でも、大楽までみて、エキストラキャストさんたちのお芝居量もの凄いし、たくさん人数がいるときも一人一人しっかりお芝居されていて、しかも回を重ねる毎にしっかりしたお芝居になっていて、感動した。あの臨場感は皆様のおかげです。これに出演されたことが、それぞれの未来に大きく働きかける経験でありますように!

(あとSNSで盛り上げてくださったのもありがとうございました。オタクの投稿にもいいねしてくださって本当に感謝です)

 

あと!殺陣は本当に渥美さんの殺陣でしたね!特にアランソン公の槍使いの手数が渥美さんすぎたー。
殺陣も本当にレベルアップしてましたよね!だんだんと。

 

小関裕太さん

 すみません、推しなので長くくどく書きます。ごめんなさい。でも読んで。

 まず。

 小関くんの、胸に強い決意を抱いたお芝居してる時の顔ってものすごーーーーーーーーくカッコよくない??????????

 

 シャルルにとって、「手」がジャンヌとの絆であるわけだけど、最後の決意をするシーンも、ずっと右手を見つめて、右手を大切に包んだりして、ジャンヌが自分に残してくれたものを確かめる仕草すごく好きだった。そして、拳を上げるシーンでも、まず右手をギュッと自分の胸の高さで握って、その右手をしっかりみて、そこからゆっくりと挙げていく。

 大好きなフォロワーさんも指摘していたけど、シャルルにとってイザボーは政治的には敵だけれど、母であり、「俺を捨てた」と言っていることからも、同時にものすごく恋しいという感覚があり、どこかで母を追っているのかなと感じる。だからこそ、「不義密通の子」と母に言われることが彼の心を打ち砕いたんだろうし、彼の不安定さはそこからきている面もあるのだろう。前王の子供ではないかもしれない上に、自分を産んだ母はどこかへ行ってしまった。後ろ盾がないという感覚になって当たり前だよなあ。

 その中で、ジャンヌの手に気づいた時、シャルルには一筋の希望が差し込んだように感じたんだろうなあ・・・。これは完全に私の想像だけど、シャルルもおそらく人差し指と中指が同じ長さという特徴を持っているんじゃないだろうか・・・だからジャンヌのことを思うとき、自分の右手をじっと見つめるのでは・・・

 そして!大阪に先に入った皆様のレポで見てた、最後のシーンのシャルル王が拳を上げ切ったあと、暗転の瞬間に一歩踏み出すやつ、あれホント良い。シャルルのこの先が、「行動に起こすんだな」って予感ではなく確信させる終わりになってて天才。本当に小関くんのお芝居はどんどん進化していくのが毎回とても楽しみです。

 

最後に

小関くんがシャルル7世をやってくれたからジャンヌ・ダルクという作品にしばし通ったわけですが、一つの作品を何度も見ていると、プリンシパルキャストの方達だけでなく、いわゆるアンサンブルさんたちもだいぶ見ることができて、その進化とかにも気付けて、カンパニー全体が大好きになるんですよね。本当にありがたい体験だなあ。

 

次のロミジュリもとってもとっても楽しみ。

またブログ書けるように頑張ります!!!