ずっと見ていたいんだ。

舞台を観たり映画やドラマを観たり好きな人をみていたり。

舞台「ジャンヌ・ダルク」大千穐楽おめでとうございました

2023年12月26日 オリックス劇場にて

舞台「ジャンヌ・ダルク」大千穐楽を無事迎えました!!!

おめでとうございます!!!

 

私も(会社をサボって)大阪にて客席で見守らせていただきました!!!

 

本当に、結構綱渡りだった東京公演の日々、

1公演も休演にならずに済んだのは奇跡というか。

運営側の備え(スウィングさんがちゃんといた)と、それに応えて無理に近い状況で対応してくださったキャストさんたちのおかげですね・・・

(私はちなみに流行病にやられてSS席x2回分をフイにしました。すげーーー悔しい)

 

東京公演の後半と、大阪公演(と言っても前楽と千穐楽の2回のみの観劇)で感じたことを中心に、綴ろうと思います。

 

ちなみに!!!ネタバレには一切配慮しませんが、

今、オンデマンド配信やってるんですよね!!!

こちらをぜひ観てから以下はお読みください。

カメラワークがとてもいいらしいです。

(私もこれからみます。)

jd2023.jp

そして前回とその前に書いた記事はこちらです。よかったらこちらも読んでね。

harutreasure1.hatenablog.com

harutreasure1.hatenablog.com

 

最初に:オリックス劇場初めてでした

すいません、ちょっと辛口です。
椅子硬いのは覚悟してたけどキシキシ言うのはなんなん…痛かったら動くからキシキシ言うやろ…
あと席の幅狭い(泣) 隣の人の肩がはみ出してきてくっつく。これは地味にかなりストレスだった。
あと、千鳥じゃないところ…この大きさなら千鳥にしてほしい。特に前方の段差ないところ。椅子幅狭いし椅子硬いから体左右に動かしがちなのに、千鳥じゃないの本当に見えなくてしんどかったな。

(千秋楽は1階席12列でゆとりある席ですごい快適でした。差が激しい。)

 音は、ミュージカルだと割れそうかなと思ったけど、ブリリアと違うのは人の声の波長域がちゃんと反響するところ。声がドラマティックに響く。(ブリリアは人の声の波長が特に吸収されるから、演者さんがそれに負けないように張ると一本調子寄りになりがち…)

 ドラマティックに響くからか、会話劇の繊細な感情がよく伝わって、相乗効果でどんどん感情が乗っていた気がした。特にラ・トレムイユとヨランド様、マリー王妃。

 

後方席で気づいたこと

ありがたいことに初日からずっと前方席をいただいていて、通路より後ろに行ったことなかったんですが、

千穐楽は、初の中通路すぐ後ろなので全体見えました!!!
通路の兵士たちずっとお芝居しててとても良いーーー。
アランソン公が客席でずっとお芝居して兵士を鼓舞してるの知らんかった。
(前方席だとそんなにずっと後ろ向けない)
あとイングランド軍が最初の砦を放棄したあと、ずっと客席で兵を整えて(?)あれこれしてるのも知らんかった、タルボッチ目の前で行ったり来たりして、兵士に指示とかしてるの超かっこいいのだが!!!

オルレアン奪還のシーンでフランス軍が客席から登場するとき、目の前ケヴィンで後ろ姿めちゃかっこよかった………惚れる………

照明の使い方も後ろからだとあれこれ気づく。
場面が戦場に移るときに客席側にフラッシュのように照明向けて、場面切り替わってるとかは前方席だとわかんなかった。

 

うぉぉぉぉーーーーーの時、何度も一緒に声上げたくなったーーー
次の再演もしあったらみんな声出そうね!?

 

キャストさん中心に徒然

前の記事でも書いたかもしれないこともあるかも。あまり順番とかも気にしていないのでお許しください。

 

清原果耶さん

果耶ちゃんのすごいところは、初舞台なんだなあ、という未熟さみたいなものがないこと。発声も、動きも、お芝居の見せ方も、役としての居かたも、とてもしっかりしていて、その上に役としての力強さ、真っ直ぐさ、清廉さみたいなものがきちんとあった。かといってこなれた感じではなく、正面から向き合ってる一生懸命さはすごく初々しくもあり、本当に勘が良いとはこういうことなんだろうなと感じました。

あと、瞳に感情の揺れを出さないお芝居が素晴らしい。相手と対峙する時、一点の曇りも迷いもないまっすぐな眼差しで、相手の動揺を際立たせる。迷いや曇りがないのは当然なんだけど、媚びとかチャーミングさも出さないのって意外と難しい気がする。

 

ワタナベケイスケさん

(キャスト発表されたとき、ハンサムオタクがみんなでけすけじゃない方のワタナベケイスケさんだ!とか言ってすみませんでした)

クルパンのお芝居がとても好き。
最初はトレムイユの言うことに全面賛成しているはずが、少しずつ疑問をもっていく様子、少なーいセリフと出番で見事にみえる。
2幕からの浮かない顔、すごい絶望したような顔してるのと、ラストのトレムイユを追い詰めるシーンだとまた信念のある顔に戻ってるの本当に素晴らしい。

 

坪倉さん

千穐楽、レイモン、街の城壁に辿り着けないところ、泣いてた。いつも冷静に見えてたレイモンが泣いてるじゃん!かやジャンヌもここ泣いてた…私も泣いた・・・

 

島村龍之介さん

島村ケヴィンはいやーーーー良いーーーー好きーーーー
殺陣が、元から上手いんだと思いますが、なんか回を重ねる毎にどんどんキラキラしていたの印象的だった。あの真っ直ぐさ、本当にかわいいー。
ジャンヌとまだ一緒にいられるの嬉しそうな様子、でもなんか変に色恋っぽくないのがいい。ジャンヌを連れて逃げて田舎で養え、って言われたときも、ジャンヌを護らなくてはという大切な人への想いはあるけど、そこに余計な色恋がのってないのがとてもとても良い。ジャンヌを神の声が聞こえる救世主としてもみてるけど、1人の人として大切な友人としてみてる。

レイモンが槍でやられる直前、ケヴィンがスーパーかっこいい殺陣してるのね…いつもレイモンとジャンヌ気にしてて観れてなかったよ…何あれかっこよ
そりゃ小関くんやりたいって言うわ…

 

りょうさん

ヨランド様も大楽は声が裏返ったりするくらい感情が昂ってて、泣かされました。ちなみに裏返っても素敵なお芝居です。ポーカーフェイスを保とうとしてるヨランド様が隠しきれない思いが溢れるところ好き。

 

山崎紘菜さん

マリー、大阪にきてラ・トレムイユ卿とヨランド様につられて感情が溢れ出していてとてもよかった。最初はシャルルに手で払われたりして邪険に扱われるマリー。でも王として目覚めたシャルルが、自分の決意を目で共有するのがマリーなのよね。幸せになってほしい・・・

 

神保さん

神保さんの、顔を歪めるお芝居ってすごいよね。
キャラクターの際立ちが本当に素晴らしい。
セリフの抑揚も、パワーがあるから意味づけが自在で、百戦錬磨感すごかった…

 

榎木さん

榎木さんも、なんかさ、お芝居してないみたいなんだけど、正論言ってそうで都合の良い解釈をしていて、形にこだわる聖職者が自然すぎて、すごい。

 

福士さん

タルボットは本当にかっこよかったので何も言えないです。。。ベッドフォード公に「火炙りの準備だ!」って言われて、しばし信じられない、という顔をして、ベッドフォード公の悲痛な顔をみて、腹を括って承っていくお芝居も大好きです。

 

岡田さん

岡田さんベッドフォード、ジャンヌを実際に目にしてからのジャンヌへの共感というか、一目置く感じからの自分の中の葛藤がすごくて本当に同情しちゃうんだよな・・・。岡田さんほんとああいう役ずるい・・・。十字架をジャンヌに渡すシーン本当にべしょべしょ泣く。

 

神保さん、岡田さん、榎木さん、りょうさんは本当に説得力が凄かったな。どこがいいっていうか、人物が地面から生えてるっていうか。
シャルル7世の若さ未熟さ、ジャンヌの純粋な少女性を際立てていた。

 

フランス軍のアランソン公、ラ・イール、サントライユも個性豊かでメリハリがあってとても素敵だった!

 

エキストラキャストさんたち!

最初、エキストラキャストさんを一般募集してたとき、正直どんな感じになるのかなと思ってた。
人が多けりゃいいってことなのかなとか。
でも、大楽までみて、エキストラキャストさんたちのお芝居量もの凄いし、たくさん人数がいるときも一人一人しっかりお芝居されていて、しかも回を重ねる毎にしっかりしたお芝居になっていて、感動した。あの臨場感は皆様のおかげです。これに出演されたことが、それぞれの未来に大きく働きかける経験でありますように!

(あとSNSで盛り上げてくださったのもありがとうございました。オタクの投稿にもいいねしてくださって本当に感謝です)

 

あと!殺陣は本当に渥美さんの殺陣でしたね!特にアランソン公の槍使いの手数が渥美さんすぎたー。
殺陣も本当にレベルアップしてましたよね!だんだんと。

 

小関裕太さん

 すみません、推しなので長くくどく書きます。ごめんなさい。でも読んで。

 まず。

 小関くんの、胸に強い決意を抱いたお芝居してる時の顔ってものすごーーーーーーーーくカッコよくない??????????

 

 シャルルにとって、「手」がジャンヌとの絆であるわけだけど、最後の決意をするシーンも、ずっと右手を見つめて、右手を大切に包んだりして、ジャンヌが自分に残してくれたものを確かめる仕草すごく好きだった。そして、拳を上げるシーンでも、まず右手をギュッと自分の胸の高さで握って、その右手をしっかりみて、そこからゆっくりと挙げていく。

 大好きなフォロワーさんも指摘していたけど、シャルルにとってイザボーは政治的には敵だけれど、母であり、「俺を捨てた」と言っていることからも、同時にものすごく恋しいという感覚があり、どこかで母を追っているのかなと感じる。だからこそ、「不義密通の子」と母に言われることが彼の心を打ち砕いたんだろうし、彼の不安定さはそこからきている面もあるのだろう。前王の子供ではないかもしれない上に、自分を産んだ母はどこかへ行ってしまった。後ろ盾がないという感覚になって当たり前だよなあ。

 その中で、ジャンヌの手に気づいた時、シャルルには一筋の希望が差し込んだように感じたんだろうなあ・・・。これは完全に私の想像だけど、シャルルもおそらく人差し指と中指が同じ長さという特徴を持っているんじゃないだろうか・・・だからジャンヌのことを思うとき、自分の右手をじっと見つめるのでは・・・

 そして!大阪に先に入った皆様のレポで見てた、最後のシーンのシャルル王が拳を上げ切ったあと、暗転の瞬間に一歩踏み出すやつ、あれホント良い。シャルルのこの先が、「行動に起こすんだな」って予感ではなく確信させる終わりになってて天才。本当に小関くんのお芝居はどんどん進化していくのが毎回とても楽しみです。

 

最後に

小関くんがシャルル7世をやってくれたからジャンヌ・ダルクという作品にしばし通ったわけですが、一つの作品を何度も見ていると、プリンシパルキャストの方達だけでなく、いわゆるアンサンブルさんたちもだいぶ見ることができて、その進化とかにも気付けて、カンパニー全体が大好きになるんですよね。本当にありがたい体験だなあ。

 

次のロミジュリもとってもとっても楽しみ。

またブログ書けるように頑張ります!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

舞台「ジャンヌ・ダルク」書ききれてない思いを綴る記事。

舞台「ジャンヌ・ダルク」も東京は残すところあと数公演。

 

前回、

harutreasure1.hatenablog.com

この記事を書いたけど、あまりに書ききれてないことが多すぎて、

ちょっと忘れないうちに書いておく。

 

 

 

演出について

(初演と再演は拝見していないので)今回、再再演のジャンヌ・ダルクは、ジャンヌの物語とシャルルの物語の二つが交差し影響し合いながら違う二つの波で進んでいく構成。これは本当に果耶ちゃんに対して小関裕太くんを配したキャスティングだから成立する描き方。

ジャンヌとシャルルを対比させて、二つの波を浮かび上がらせる演出が何度か出てくる。

神に真っ直ぐ迷いなく祈るジャンヌと、自分の迷いと不甲斐なさに絶望しながら神に縋るシャルル。

孤独なシャルルの状況を知り、哀れみ同情するジャンヌと、王の地位にありながら本当に信頼できる周囲に恵まれず、孤独を深めて、自嘲するシャルル。

ジャンヌからもたらされた神の声を希望として無事戴冠式を迎え、感無量の表情を浮かべるシャルルと、神の声を失い未来が見えなくなって不安に苛まれるジャンヌ。

捕虜となったジャンヌを苦悩の末助けない決断をする、自由になれないシャルルと、捕虜となってシャルルから救いの手が届かないことを知り、一人で闘うことを誓うジャンヌ。

事前の番宣でもずっと思っていたけど、果耶ちゃんと小関くんの、どことなく似た透明感が、二人の対比を浮かび上がらせるというか、単に場面を対比しているというより、2本の金のリボンが絡みながら違う方向に流されていくような、二人の隠された関係を象徴するようなイメージをもたらす。なに言ってるかわかんないですよね・・・いや私のイメージの話ですよ・・・

 

ラストシーン、あの長い時間を小関シャルルがほぼ表情だけで観客を惹きつけるの、本当に難しいお芝居だと思うんですが、小関くんのすごいところは、表情だけでその先どうなっていくかを観客にしっかり伝えて、それも説明くさく、ではなく、内面の熱い想いが歴史を変えていくエネルギーを観客に渡していくというか、圧巻なんですよね。あれはキングダムの回想シーンから戻っていくときにも本当にすごいと思ったんだけど、役者小関裕太の真骨頂。

そして、拳をゆっくり上げて、兵士と一体となっていくラスト。この、ただ拳を上げる動作をあわせて、フランスの勝利に向かっていく姿を重ねていくシーン、初日は難しいんだな、って思ったんですよ。後ろを振り向けないシャルルに、群衆が合わせていくのが。でも、回を重ねるごとに、シャルルと兵士たちが一つになっていく感が出てきて・12/14は本当に素晴らしかった。シンプルだけどとてもとても難しい表現を、皆さんが心一つにするとこんなに美しく成立するんだなあと。

 

全体の流れについて

ストレートの舞台って、テンポ感が必要だからとても早口になるのはそういうものなんだと思うけど、私はあまり早口にされてしまうと、意味が入ってくるのに少しタイムラグが生じて、ついていくの難しくなるんですよね。特に、テンポの良いやり取りのはずが、セリフが滑るように転がっていって、聞き取れなかったり、気持ちが乗り切らずに流れてしまったりすると、すごく心配になる。

ジャンヌは始まって少ししてから、中日をすぎる頃まで、時々そういう回があって、ハラハラした回もあったんですが、最終週に入ってすごくセリフの乗りが良くなった。

丁寧に、はっきりと会話が聞けて、今日は聞きやすいなーーーと思ったんですが、終わってみたら、いつもよりむしろ早く終わってる!?

あれなんだろう。早口で喋るのは上演時間のお尻が決まってるからかと思ってたんだけど、そうでもないんだな、と気づきを得ました。

 

セットについて

本当にシンプル。舞台中央に奈落が開きっぱなしで、そこをうまく使っているのと、すごい八百屋舞台なのと、両サイドの柱以外は、なにもない。

窓の開いた壁になる板が何枚か、格子、あとは玉座の椅子と、火刑台と、王宮や大聖堂のタペストリーと。まあ100人が駆け巡るから大物はなくて、なんなら舞台袖側も走れるようになっている。おかげさまでサイドからでも大抵のシーンはよく見える。照明の使い方がとても良くて、照明を動かすことで時間を早送ったり、戦いのシーンでフラッシュのように刀を光らせたり。

でも!!!戴冠式の王冠を載せるシーンと、火刑台で処刑されるジャンヌのシーンが、舞台上の人が多すぎてセンブロじゃないと見えないのはちょっと!!!喧嘩売ってますか!?!?!?となる。(今回はアミュチケさんが比較的前方の良い席くれたけどさ・・・)

 

好きなシーンとか、まだ全然かけてないな・・・

千秋楽までには頑張ります。

舞台「ジャンヌ・ダルク」 東京公演中日を過ぎて

舞台「ジャンヌ・ダルク

なんと9年ぶりに再再演。

https://i.ytimg.com/vi/yNif2eDxPuk/mqdefault.jpg

始まったと思ったらもう東京公演の終わりが見えてきた・・・!!!

 

感想がどんどん溜まって忘れそうなので、そろそろアウトプットしておきます。

 

公演自体の詳細はこちらへ

jd2023.jp

はじめに

 

発表された時、清原果耶ちゃんがジャンヌダルク、は本当に納得!!!した。

あの凛として強い透明な美しさは、ジャンヌダルクにぴったりすぎて。

果耶ちゃんに出会って再演したくなった、ってすごいわかる。

 

でも、シャルル7世が小関裕太は結構びっくりした。

まず、舞台スパンが短い!!!5月までキングダムやってたばっかりじゃん。

(年1舞台のイメージだったから)

そして、過去のシャルル7世みんなベテランだし。

何より、アミューズペアで外部制作のこの舞台を任せるの???とか。

(まあこれは色々な事情があったんだろう・・・知る由もないけど、なんとなく)

びっくりはしたけど、フランス王シャルル7世=小関裕太は”わかる”過ぎて首がもげそうにうなづいた。王族の血が流れているとしか思えないあのノーブルさはそりゃあ王にしたくなるよな。あの嬴政見たら尚更だよね。

 

さていつもの通り容赦なくネタバレしていきますが、

まだ見ていない方は回れ右でお願いします。

いやこれは絶対ネタバレしないで劇場で見た方がいいです!!!!!!!

円盤も出るけど(言霊)、これこそ劇場でしか絶対に味わえない迫力なので、

まだ東京も、大阪もこれからで、チケも買おうと思えば手に入ると思うので、(当日券も毎日出てます)

絶対に劇場へ行ってください!!!!!後悔はさせません!!!!!

 

 

さていくよーーー。

 

みた直後の脳直の感想から

 

どこまでが舞台でどこからがステージかわからない!ずっと目の前に人がいる。
すごい迫力。自分も戦場にいる感覚。
通路にもずっと止まってたり、最初はエキストラキャストとか兵士の人が降りるのかなと思ってたら果耶ちゃんも坪倉さんも島村くんも待機してる。

初日は最前列下手だったんだが、いきなりかやジャンヌが階段下まで降りてくるから本当にびっくりした。

もちろん劇場入った瞬間から、このすごい八百屋舞台といい客席側が階段になっている作りといい、絶対客降りあるとは思っていたけれど、”客降り”なんてもんじゃなかった。そこは戦場だった。目の前をガンガン兵士が走っていくし、人が転がってくるし、旗が横を通っていくし、明らかに私たちも14世紀のフランスにいた。まさに体感。

そしてものすっごい数の人。人人人。人人人。1階客席を駆け巡る兵士たち。想像力とかなんとかじゃなく、本当に戦場をそこに生み出す方式。すげー。こんな舞台あるんだ。

 

キャスト所感

清原果耶ちゃん

果耶ちゃん横顔美しすぎた。鼻高ーーーい。

ジャンヌは聡明さ、強さが際立つ。
果耶ちゃん、声の出し方が全然違う!太い低い声。お芝居素晴らしいけど、初日はセリフは少しまだ抑揚がないかもしれないなと思った。初舞台だもんな。緊張してたんだろうな。日を追うごとにメリハリも出てきて、声も太く低い中に可憐さも現れてどんどん良くなっていく。笑顔をこぼすシーンなんかもあるし、がつっと対峙するシーンの強さも増してる。始まる前から期待大だったけど、本当に期待以上だった。

まっすぐで迷うことないジャンヌについて行きたくなるし、その説得力のあるかやジャンヌだった。

 

小関裕太さん

シャルル美しいーーーーー。。。。。。。
息を呑む美しさ。衣装が似合うのなんの。
でもぐずぐずし、癇癪を起こし、弱くて優しくて自信がなくてイライラしている子供な王様で、最初はかなりイライラする。キャンキャンしてる。

シャルルは序盤、本当に頼りないしなんだコイツ!みたいなヘタレっぷり。みんな嫌いになるじゃん!って心配になるくらい。(ここに小関くんの独特の甘い滑舌が絶妙にマッチしてイライラさせる) 処女検査に慌てるあたりの若さ、ジャンヌを希望と感じて縋ろうとする感じ、何もない自分の支えというか武器としてジャンヌを手に入れた喜び方、微妙な親近感、若さゆえの愚かさの表現が繊細且つ大胆で、ダメな王の姿が痛々しいくらい。

そしてこのジャンヌへの縋り方、一つ一つの仕草や表情が全部伏線になっている・・・!!!最後秘密が明かされたところから脳内プレイバックでめちゃめちゃ感動した。

戴冠式の美しさは本当にーーーー!!!!!ねえ!!!!!推しの戴冠式に出たんですよ私!!!!!!推しが戴冠式を迎えるって幸せすぎませんか!!!!!!!

あのロイヤルブルーにゴールドのユリの紋章が散りばめられたマント、真っ白なツイードのインナーローブ、白いフワフワケープの似合うこと似合うこと!!!!!!!荘厳で神々しい美しさ、ノーブルさ、本当に王だよ、王でしかないよ!!!!!!!頼むからあの舞台写真をくれ。歴史に残してくれ。

(しかしここ、下手からだとたくさんの舞台上の人の壁に阻まれて見えなかった。絶対センブロがおすすめの舞台)

王になる頃の白地にブルーの刺繍のローブも、本当によく似合う。似合うだけじゃなくてお衣装捌きも美しく、ひらっ、ふわっとさせて去っていく後ろ姿の美しさはキングダムのときと同じー。あのワンピースみたいな服着てても圧倒的なスタイルの良さが強調されるってすごくない???

そして、シャルルのそこからの成長が、本当に丁寧に繊細に表現されて、役者小関裕太のお芝居が物語の波を丁寧に掬っていた。

特に2幕、ジャンヌの秘密が明かされ、王としての立場と血を分けた妹を天秤にかける苦悩、王としての苦渋の決断、それでもジャンヌを守ろうとし、それを受け入れず死を選んだジャンヌの生き様を知り、シャルルが王としての道を掴んでいく姿は本当に見事だった。

あんなに頼りなく、イライラした子供だったシャルルが、なぜ後に勝利王と呼ばれ百年戦争を終えることができたのか、その歴史をお芝居で見せる小関裕太はすごい。
ラストシーンはシャルルがただ1人0番で、決意を新たに誓う。素晴らしかった。日に日に泣けた。心の中の熱いものを客席に余すことなく伝える無言のお芝居をさせたら天下一品。

 

りょうさん

さすがの貫禄。いろんなものを企んでる、でもシャルルのことも考えてる強かな女王感すごい。決して甘くない、厳しそうな、でも実は葛藤してる母がとても見事。

 

山崎紘菜さん

マリーはとにかく一途にシャルルを案じ続ける良い妻ではあるのだが、個人的好みとしてはもうちょいメリハリがあってもいいかもしれないなと思った。シャルルに対する感情が、もっと複雑だと面白いなと・・・これは脚本のせいかもしれないし、敢えてただ愛の人に演出しているのかもしれないけれど。


神保さん

本当に…食えない感すごい。でもただの悪い人ではない。価値観が違う人、を見事に体現されている。

 

坪倉さん

とてもよくてびっくりしちゃった!お笑いの人っぽさがない。冷静で、ちょっと捻くれてて、でも頼りになる、人間くさくてかっこよい。

 

島村さん

急なキャスト変更で大変だったと思うけど、まっすぐでとてもとても良かった。初日はなんか他の濃いキャストにちょっと埋もれそうだったんだけど、そのあとぐんぐん良くなって、ジャンヌ救出の巻では本当に泣かせてくれた・・・。


福士さん

最初全然わかんなかった!キレッキレでガラ悪くて、怖い敵なのになんか憎めなくて、本当はジャンヌが気になるのがすごく良かった。

殺陣があんなにかっこいいんですね!なにあれ!!!ずるい!!!好きになっちゃうじゃん!!!スリルミーの彼より、映像で見せるちょっとソフトさのある感じより、私はこっちが刺さった!!!

 

岡田浩暉さん

いやああの存在感。敵なのになんか信頼しちゃいそうになるのなんでや。

そんなに出番ないはずなのにただの敵じゃなくて、ジャンヌに一目おく、愛すべき敵になっちゃうのずるいんだわ。

 

榎木孝明さん

ルールにあぐらをかき、プライドが高く、浅はかで人間臭い高い地位の聖職者が本当に上手。

(ただ、初日もその後もセリフがちょっと怪しくてその度にヒヤヒヤした・・・)

 

岡本拓真くん

幻影の少年、本当にふわふわしていて本当に幻影なんですよ。明らかに幻影なんですよ。しかも、出てきていきなり、”シャルル”って思うくらい存在のオーラが似てるんですよ。幻影の少年出てくる時、後ろにぼやっと投影されるシャルル7世が小関くんのシルエットすぎて萌える…あのスタイルは小関くん…

補足

他のキャストさんも素晴らしいのだけど、このメインキャストたちのどっしり感がすごくて、シャルルのシーンでは、りょうと神保さんがシーンの重さを与え、ジャンヌのシーンでは坪倉さんが地に足をつける。でも、そのどっしり感の中に波を与え、物語を動かし、繊細な機微を作っていくのがシャルルで、清涼感と祈りの力で前に進めていくのがジャンヌ。キャスティングが大成功すぎる。

 

シャルルに対しては、ただでさえイザボーがひどかったのに、ヨランドも味方かと思えば返され、誰の言葉を聞けばいいのかわからなくなる会話劇も見どころ。りょうさん素晴らしい。

 

感想諸々

初日の殺陣は、結構もたもた感を感じてしまった。でもさー、比較対象が多分キングダムになっちゃってるんだよな。あの殺陣が異常にレベル高かったからな。福士さんは素晴らしかったです、殺陣。

 

あと、これは個人的な数少ない観劇体験からの感想なんですが、

歴史物を舞台にするとき、歴史の中のすごくミクロな部分に焦点を当てて、人物や関係性のドラマを浮き彫りにしていくというのはよくあると思うんですが、ジャンヌダルクは、人数やプロジェクション、セリフを上手く使って、ミクロにとどめず、その時の世界情勢もうまく表現しているなあと思う。スケール感が大きく感じられる。(とても世界史の勉強になる)(世界史はギリシア人の名前が覚えられなくて紀元前で脱落した人)

 

いやー、見ると体力使うんですわ。何しろ戦場に行かされるし、戴冠式に参列するもんで。でもなんか全身で感じる観劇。すごい。

 

まだあと数回見に行くので、また感想書きます!!!

 

 

 

 

舞台キングダム 帝劇公演 ②

前回の記事で全然書きたりてないので、Wキャストやシーンやあれやこれやについて書いてみます。

前回の記事はこちら。

harutreasure1.hatenablog.com

★ネタバレいっぱいあります。これから見る方はまた後できてね。

 

キャストのこと

三浦信・・・脳直!単細胞!まっしぐら!直進しかできない!って感じ。みうってなんか育ちの良い役が多いから、初日見た時びっくりしちゃった!こんな汚くてガラ悪い三浦宏規新鮮!!!でも、声が聞きやすいし、キャラクターがぶれなくて、私はとても好きです。動くと軽快で、弾けるようで、身体能力の高さと優雅さが隠せないんだけど、それが信の戦いのセンスが良い!という印象につながる。特に小関漂・政とだと、動きもビジュアルも凸凹コンビ感があって、全然違うのに響き合ってる二人な感じで相性が良いーーー。相手が牧島漂・政のときは、もっと二人が近いので、似たものが近づいちゃった感を感じました。

 

高野信・・・まだ1回しか見れてないので、私の中でまだ噛み砕けてないですが、三浦信と比べるともっと素直そう。お顔小さくて背が高くて、スタイル良い。殺陣はスピードタイプ(タイプ?)。三浦信が漂の無念をはらす方を原動力にしているのに対して、高野信は漂と見た夢を原動力にしている感。声の出し方が、ちょっと気になりました。もともと歌が上手と聞いていたのですが、喉を潰したかのようなしゃがれ声に聞こえた。喉は強いんだと思うけど、大丈夫かな?もっとクリアな発声ができるところでセリフでもいい気がします。また見られる予定なので、もう少し深めたい。

 

漂・嬴政

小関漂・政・・・いやほんとに驚いた。褒め称えるのは後でたっぷりとやります。

漂は、明るく聡明で、優しさを感じる。信が、漂のことを大好きになるのがわかる、という漂。殺陣も元気いっぱい、軽やか。

政は、冷静沈着、頭がよく、気品に溢れた、生まれながら王であることを宿命づけられた佇まい。姿勢も、後ろ姿の背中や後頭部も、ふとした体の動きも全部が美しく、眩しい光を放つ少年王。声が低く、鋭く、強いし、殺陣になると華麗な舞のように、流麗かつ速い殺陣。みうの弾けるような殺陣とのコントラストも鮮やか。

内面に、深い悲しみや、熱い思いや、人への愛情深さを持っているのに、ポーカーフェースで隠そうとしているのが滲み出る。

 

牧島漂・政・・・まきちゃん政も一度しか見れていない!多分観切れていないのでご容赦ください。何しろまず声がよい!低くて、大きくて、よく響くとてもよい声をしている!これは本当にキャラの強さが出て、よいなと思った。そしてまきちゃんの漂は、信と似たもの同士というか、信よりちょっと賢さがあるかな、という、同じく熱いもの同志なイメージ。

まきちゃん政は、力でここまで辿り着いた感のある政。玉座の飾りにされることに納得が行かず、自分でなんとかしようと這い上がってる感じ。怒りや情熱でできている、熱い王。殺陣はよりシャープで、力強さが前面に出る。みう信とのコンビは、何ならみう信より力が強そうに見えた。

 

強いていうなら、小関政は実写映画により近く、牧島政は原作漫画により近い。小関政は眩い光、牧島政は熱い炎。

 

 

河了貂

海荷ちゃん貂・・・何しろキュート。でも、ちゃんと小僧っぽさがあって、可愛いに振らない絶妙なバランス。(それが余計に可愛い) 初日、登場した途端に漂が死んでた奈落に落ちちゃって、怪我してないか心配しちゃった。

華ちゃん貂・・・海荷ちゃんよりボーイッシュ差が強い。そのぶんたくましさもある。低めの声で安定して出せるの、やっぱり舞台の筋肉なんだろうな・・・。高野信となんかいつもコンビ感あって微笑ましい。

 

楊端和

梅澤端和・・・スタイルが良いねえ。綺麗。小関嬴政と山のてっぺんで並ぶと、美ーーーーーー!!!って感じ。殺陣も頑張っていた。お姉さん感が強い。声もよく出てたけど、やっぱりお姉さん感強い。

 

美弥端和・・・美弥様ーーー!!!存在からして強い。お面を外した時のコレキタ感最高。テンションぶち上がる!キャスト発表された時いちばん、解釈一致すぎる、と思ったのは美弥端和だった。そりゃあ王になるよ。みんな従うよ。説得力。信を座らせるところ、ホント、お座りさせる飼い主だった。殺陣はもー、めちゃくちゃかっこよいー!!!鮮やかで強そう!!!美弥端和が小関嬴政と握手すると、小関嬴政が認められた・・・!!!みたいな、誰目線かわからない気持ちになりました。

 

有澤壁・・・頭も良くて腕も立つけど、育ちの良さからどことなくしょうもなさがあって、それが愛される壁。左慈に斬られた後、「誰か、親しい人でも亡くなったかな・・・?」の時、今じゃない冗談を言ってる感が強い。でもそこが良い。殺陣もさ、ちょっと加減してるよね?あまり強くなりすぎないように。器用な役者さんだなあ!

 

梶壁・・・小関くんと進撃ウェハース食べました???仲良くしてくださってありがとうございます。(誰)梶さん壁はとにかく人が良い。包容力のある壁。そして声はほんっとうにほんっとうにさすが!!!梶さんが話しだすと、急に情景がくっきり見えるような感覚になる。声の情報量が多い!!!!!!!「誰か親しい人でも・・・」は梶さんが言うと気の利いた冗談に聞こえるの、あれなんでだろう。ZIP!で殺陣苦しんでいたけど、とてもよかった。

 

紫夏

朴璐美紫夏・・・セクシーでパワフル、強い母のような紫夏。商い上手の説得力!そりゃ家督を継ぐわ。途中、もう圧倒されて政を守る紫夏に釘付けになってしまう。朴璐美さん紫夏と小関嬴政だと、感情の波が大き過ぎて、劇場全体を飲み込むあの感じがすごい…。オクスカのママ役も大好きだった。

石川紫夏・・・より儚さと、それ故の一瞬の光のような激情が眩しい紫夏。優しく守るお姉さんのような。石川さんも、話すと急に絵が広がる声だったなあ。憑き物が落ちましたなあ、のセリフがとても優しくて好き。

 

成蟜

鈴木成蟜・・・いい小物感だった!死罪!が軽くて、本当に子供なんだなあ、と感じる。すごく威勢よく吠える子犬っぽい。だからこそ、政が斬らずに殴り倒す意味がわかるというか…自分の子供じみたコンプレックスや嫉妬からの行動で、(まあ竭氏に乗せられたとは言え)、多くの犠牲が出たことに対して、その重みを知るチャンスを与えたんだなあと。いや、表情といい存在感といい、とてもよかった!

神里成蟜・・・こちらは、本当に俺が王になりたい!と思って、企んでそうな成蟜。鍛えたら強くなりそうな成蟜だよね!本当に自分のやってることが正しい道だ!と、自分に言い聞かせていそう。こちらは、特に小関嬴政とだと本当にタイプの違う兄弟だな、と見えるので、ライバル視するよなそりゃ、という感じ。この成蟜は斬らなかったあとどうするのかな。仕事を与えるのかな。

 

昌文君

小西さん!イケオジ小西さん、初日よりだんだん存在感がくっきりしてくるのを観て、ベテランでもやはり重ねると変わるんだなあと実感した。小関嬴政と昌文君の間には、本当は父のように昌文君を信頼してるんじゃないかな、嬴政は、と思わせるような空気が流れるの好き。

殺陣がカッコいいし、槍投げたり相手の刀手で止めたりいろいろしててずっと見てたくなる。

 

バジオウ&朱凶

元木聖也さんの朱凶は怖かった…イケメンだし……。黒卑村での盗賊との戦い、信は邪魔者を倒していくだけなのに、朱凶は最初から皆殺し前提なのマジ怖い。立った時の殺気がやばかった。

そしてバジオウはとにかくアクションが!!!パルクール!!!くるんくるん回る!!!動きがやば過ぎて大好き!

 

左慈

早乙女友貴さんの殺陣は凄いだろうと思ってたけど、速!キレ!鮮やか!鋭い!刀の扱いが全然違うーーー。そして向かってくる信にだんだんムキになってらしくなくなっていく様子もとても良かった。怖くて最高。

 

王騎

山口祐一郎さま!!!初日みたときは、祐様また肉襦袢着てる………ヘアスプレーのエドナ………の気持ちになってしまった。でも、回を重ねるとエドナとは違う、王騎にちゃんと見えてきた。声でぜーーんぶもってくし、若輩たちの命懸けの戦いを「じゃれ合い」言うし、存在感がやばすぎる。そして、今回の舞台では、王騎がなぜあんな感じなのかをちゃんと説明してくれるシーンがちゃんと織り込まれていて、納得だった。天才の脚本!(文翁さんに失礼)

 

他のキャストさんもみんな素敵だし頭が下がるほどの運動量。全員があんなに動くって恐ろしいよなあ。本当に怪我だけはお気をつけて………

 

音楽

マジで音楽が良い。生オケ凄い。せんちひも生オケ凄いと思ったけど、あれは映画のお手本があって、再現要素が強かったので、効果が高まるというよりないと成立しなかったと思うんだけど、今回はオリジナルの曲で(でもアニメと同じ方の曲)、舞台効果凄かった。空間の広がりや高まりを音楽が担ってくれるというか。

そして曲が良過ぎて、最近ずっと頭の中はキングダムのテーマ曲。サントラください。

 

小関裕太さんを褒めるパート

 

さて。ここからは推しの小関くんを思う存分褒めます!そういうのいいや、って方はここで閉じてももちろんいいのですが、ここまで読んだついでに良かったら読んでやってください、私が喜ぶので。

 

今回、小関くんは、本当に、正しい努力を、正しい方向に、緻密に漏れなく積み重ねて、全てを追求したんだな、とわかるパフォーマンス。ハードな舞台に備えて、早くから体幹と下半身の筋肉の使い方から変えて鍛えて、低い声を安定して出すために研究して、木刀を持ち続けて手に馴染ませ、…って言うのはどこかで言ってたからオタクは知ってたけど、それ以上に本当にたくさんの準備や稽古をしてきたんだなあと。

 

別界隈の方々からも大絶賛だった衣装捌き、ほんっっっとうに鮮やかで美しい…褒められるたび(私じゃない)、はちゃめちゃに練習したんだろうなあとその努力を思って泣ける。

 


初めて出た稽古場画像で、浴衣のようなものを羽織って殺陣の稽古してる小関くん、袖がさ、足されてるものを着てたんだよね。あっ、これは衣装に合わせてわざわざ直して稽古着にしてるんだな…と思ったんだけど、その成果が!15ソワレなんて4〜5人まとめて斬って真ん中にすちゃっ!と降り立つところ、袖が頭に被ってしまったんだけど、その払いよけ方すら美しかった。

 

 

 

これは私のとても勝手な妄想ですが、小関くんが役作りに悩んでいたのは漂なんじゃないかと思って。漂は出番も少ないし出せる情報も少ない。でも、信が突き進む原動力だから、丁寧に、説得力のある人物にしなくちゃいけなくて、難しい。且つ、政との演じ分けがあるから、深みを持たせつつ、絶妙にお芝居をコントロールしないといけない。難役すぎる。

で、初日あたりは、政は常に冷静沈着な振る舞いで、ポーカーフェイスを貫き通している印象だったんですよ。

ところが、日を重ねるにつれ、漂のキャラクターがより見えるようになったと同時に、政の感情や表情が豊かになって、内面の深さや、揺れ動きや、内に秘めた愛情深さがより滲んできてめちゃくちゃ魅力的になった。これは、漂が掴みきれたから、政の表現に自由度がでて、やりたいことができるようになったのかなあ、なんて思ってた。

漂のことを話す時の切ない顔、信に時折見せる微かな笑みや心を許したような表情、どんどん豊かになって。

 

正直なところ、キャスト発表になったとき、小関くん凄い!!!ともちろん大喜びしたけど、同時に緊張もした(なぜ私が?)

だって嬴政は、吉沢亮パイセンがあんなに鮮やかに演じてしまったから、絶対比べられちゃうじゃないですか…

そして、長髪になるのも、想像つかなくて。(これは私が未熟でした。ビジュアルまじカッコよかったし、本番ビジュアルはそれより更に美しかった)

でも、その重圧を、本人が真正面から受け止めて、できる準備を全てして、結果を舞台上で出して、みんなに絶賛されてるの本当に嬉しい。

本人の弛まぬ努力が実を結んでいることが何より嬉しい。

 

(そしてこの稽古しながら来世ちゃん3撮って、ハンサムライブ出て、BBBchもやってたんだが。タフっていうか凄すぎない????)

 

あと数公演また観るので、そしたらまた言いたいこと増えそうなので、取り急ぎこのあたりで!

気になった人は絶対見たほうがいいよ、キングダム!!!

 

そして、多分何度も言いますが、絶対円盤にしてください!!!

だって何度見ても目が足りないんだもん!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

舞台キングダム 帝劇公演 ①

舞台キングダム、2月5日に無事開幕しました。

www.tohostage.com

残り1週間となって、もうそろそろネタバレしてもいいかな!

と思ったので、書き溜めていた感想をいったん投下します。

 

★注意★

まだ見てなくて、ネタバレ食いたくないよ!という方は見てからまた来てくださいね!!

 

今のところ、私は、

初日2/5夜、2/9夜、2/11夜、2/15昼、2/19昼
の5公演に参戦。

私は小関裕太くんのファンなので、小関くんを中心に語ります!

 

まず、初日の、終わった直後の感想は、

 

やばくないか、これ!?!?!?!?

 

でした。

 

3時間あっという間すぎた。

目の前で人がいっぱいくるくる回ってて、すごい熱量のお芝居が繰り広げられて、ダイナミックで壮大で、まさしくキングダムの世界で。

キャストすごいな!異種格闘技かよ、って思ってたけど、ぴったりすぎてすごい。

まず、三浦信、これまでせんちひのハクとかヘアスプレーのリンクとかしか見たことなかったから、こんなきったない役初めて観た!!でも、めっちゃバカでまっすぐで、脳直で突進していく信がブレなくてすっごく良い。

そして、小関裕太の漂と政!!!

こんなに出番がずーーーーーーーっとあるなんて聞いてないよ!しかも、セリフも膨大だし、お芝居もめちゃくちゃ難しいし、殺陣も苦労してるの聞いてたけど、すごい量の殺陣で、最初から最後まで殺陣でびっくりしちゃったよ。

 

1幕

登場した漂を観て、初日の感想は、「テニミュのこせきくん??」だった。

可愛い!はしゃいでいて可愛い!突進型の信と戯れてる漂が超可愛い。

そして、死に演技・・・小関くんの死に演技、初めて観たと思う・・・いや、君と世界が終わる日にスペシャルで死んでたけど・・・あとシグナル100でも死んでたけど・・・どっちも即死だったし・・・

うっっっっっまーーーーーーーーー!!!

直前まで激しい殺陣をやってたのに、下半身はピクリともしない。息も絶え絶えで、最後の力を振り絞って、信に抱きつくところ、本当に切なかった。

そして死んでからも、ピクリともしない・・・。

やっぱり小関くんロミジュリやりませんかね???

 

初日はその後の朱凶、むっちゃ怖くて、震え上がってしまった。

こわ!!!トラウマになるわ。。。

 

黒卑村の荒屋で登場する小関嬴政の後姿、後ろ向いてるのに美しすぎてびっくりした。

そして表情。えっ本当に小関くん??小関くんではなくて、明らかに嬴政で、凛とした低い声も姿勢も明らかに高貴なお方すぎて息を呑んだ。

信を叱咤する声も、鋭く、低く響き、朱凶にトドメをさすときの冷酷な美しい所作。

 

これまでの、ブラック/クロウズの神崎支配人とか、松田くんとか、公生とか、パトリックとか、経験してきたたくさんの役の振れ幅の全てを使って、身につけてきた全てのスキルを使って、若き秦の王、嬴政を作っていることに感動した。

小関くんの嬴政は、高貴で、冷静で、賢くて、リスクの取り方や自己開示の仕方をわかっていて、自分が力がないということもわかっている王。

 

地下通路で逃げている政と信と河了貂、なんと本当に火のついた松明持っている!帝劇で火って使っていいんだ!でも怖いだろうな!というのも初日の感想。

 

山の別荘のシーン、すごい好き。この別荘、誰かが手入れしてないと、こうはならないと思うんだけど、の貂に、「山の民だよ」と返すとき、ほんの少し愛おしさというか、優しさというか、エモさが混じるのが小関裕太のお芝居って感じで好き。嬴政が、普段は冷たく感情を表さないようにしているけど、かつての王と山の民の交流や、その感謝を忘れない山の民を、大切に思っていることが滲み出る。

 

ムタとの戦いを見守るところでも、「手が必要か?」と極めてクールに問いかけるんだけど、そこに信の強さへの信頼や、さらなる強さを引き出そうとする意図が見えて、賢いんだな、嬴政!となる。

そしてそれに「ンなわけねーーだろ!!!」ってまんまと乗せられて?一人で戦う三浦信の、損得とか何も考えなくてひたすら強くあろうとするところ大好き。

 

そして、壁が漂の最期を語る回想シーン、まさか、えっこの流れだと回想シーンも本人やるのか???そんな難しいお芝居やるの???と構えていたら、本当にやった!!!

いきなり漂になるのすごい。顔もオーラも声色も違う。し、漂が嬴政の振りして軍の士気を煽るところ、漂が嬴政のふりをしているというのが、嬴政のときとまたちゃんと違くて、天才だった、お芝居がほんっっっとうにうまい。

 

山の王に会うところ、とにかく頭身おかしい小関くん、梅澤楊端和と握手するときの2人の美しさやばかった。美しすぎる。

山の王の時の、信がいちいち好き。頭悪そうなんだけど、まっすぐで、余計なこと考えてなくて、でも漂と二人の夢を胸に進んでいるからこそ出る言葉。三浦信、このまっすぐバカのキャラクタ造形がうますぎた。映画の山崎賢人がやろうとしてたバカさを、もっと上手にやっていた気がする。

 

1幕終わりのみんなで集合して、これから攻め込むぞーーーーのところ、1幕終わる!って感じで盛り上がるよね。大好き。

 

 

幕間。初日、友達と顔を見合わせた。すごくないか、この舞台。

ボリューム感がすごい。

って思ってたけど、2幕はもっと凄かった。

 

2幕

作戦会議に割り込んでくる信を、なだめて座らせる楊端和、梅澤さんだとお姉ちゃん感強いのだが、美弥様だと飼い主感強くて最高!!!そしてなだめられてお座りした信を、一瞥してふん、と笑う嬴政がすっっっっっごくすき。ここは、初日は本当に微かな笑みだったのが、変わってきた。その話はまた後ほど。

 

そして、月の秘密のシーン。

紫夏がいるから、嬴政の過去のシーンがあるのはわかっていたけど、こんなに尺割いてしっかり描いてくれるとは思わなかった。そして無茶苦茶大事なシーンだった。。。

回想へ繋ぐ演出がとてもうまい。その上、過去のシーンなのに小関嬴政もそれを眺めていたり、亡霊の声に苦悶したり、(亡霊の声もご本人だった)ずっとお芝居をしている。

朴璐美さんの紫夏は、ほんっとうにパワフルで、壮絶な愛で政を守るんですよ・・・飲み込まれる。。。

そして、紫夏が息絶えるシーン、子役だけで行かないで、途中で小関嬴政にうつるところ天才の演出。

小関嬴政が初めて感情をあらわにして、泣き叫ぶシーンは本当に圧倒された。あのシーンで客席全部を引き込んで、嬴政がなぜ中華統一を目指すのか、なぜあんなに賢く冷静な王でいられるのか、その心の中にあるものは何なのかを、一気に伝えきった。

絶対、あのシーンでみんな小関嬴政に共感するし、熱演に感動したと思う。

そして、表情だけで帝劇の舞台を一人で埋める小関くんのお芝居が凄すぎた。

ここから今に戻る、その間の数秒に、紫夏を失って悲しみを知った嬴政から、胸に強い決意を抱く嬴政、それを持って王都奪還に挑もうとする嬴政に戻っていくんですが、表情だけでこの経過を表現するの本当すごい。

ボロ泣きしてたのに、すぐ信に声をかけられる時には、冷静な王にスンと戻るのも圧倒的すぎた。

全体的に、信目線で進む物語だけど、特に原作序盤の今回の部分はストーリーを運んで巻き込んでいくのは嬴政なので、嬴政の見せ所が多くて、その分ものすごい難しいことをしてる。でも、小関嬴政は帝劇の真ん中で、ほぼ1人で、舞台を支配できていて、心から感動した。

 

咸陽に攻め込む嬴政たち、お面つけた小関嬴政カッコよすぎませんか?????

スタイルの良さが異常に際立って、変装してるはずなのにカッコいいんですよ。

そして、戦いの火蓋を切る小関嬴政がお面をとった瞬間もカッコよくてなーーーーーーー。

 

ここからの殺陣は本当に目が足りない。どのシーンも目が足りない。

二人ずつ出てきて見せ場作ってくれるのに、全然足りなくてびっくりする。

そして!三浦信の身軽で弾けるような殺陣、小関嬴政の流れるような美しい殺陣。

 

いや、正直、刀剣乱舞の人たちに混じって殺陣やるの、大丈夫かなと心配すらしていたのだけど、なんか、びっくりしてしまった。

動けるのはわかってたから、世の人が想像するよりもずっと素晴らしいものを見せてくれるとは思っていたけど、ここまで仕上げてくるなんて想像の遥か上だった。

そして、感動した初日は実はまだかたさがあったみたいで、回を追うごとにさらに美しく、流麗な刀さばき、そして衣装捌きが美しすぎて、舞を舞っているようだった。

一緒に行った友人が、小関くんの殺陣は衣装の隅々まで神経が通っているかのように綺麗だった。衣装が体の一部みたいに操ってた、と感想をくれて、本当それーーーーだった。

 

しかし恐ろしい運動量だ。こんなの疲労たまるに決まってる。マチソワとか地獄なのでは。本当に怪我だけは怪我だけはしないで。。。

 

セットのいちばん上から、嬴政が、皆を鼓舞するシーン。

「戦意を断つなーーーーーー!!!!」からのセリフ、低く、鋭く、強く大きい声で結構なセリフを言い続ける。ミュージカルを頑張ってきた成果が出ていて、すごい迫力。これも、初日よりどんどんよくなっていてびっくりする。

 

どでかいランカイに信が倒されて、気を失って、夢の中。王の装束を着てるけど、漂が現れる。オーラが漂。笑顔、優しさ、愛おしさ。そして着物を翻した瞬間、ガラリとオーラが変わる。漂じゃない、政!息を呑んだし鳥肌立った。すごい。声色が、表情が、もあるけど、オーラが変わるのすごい。小関裕太のお芝居はすごい。

 

成きょうを殴る小関嬴政、最高じゃないですか!?!?!?

かっこいい!!!し、怒りと悲しみが同じくらい出てる殴り方で、しかもあの高貴な佇まいから想像できないくらい、拳が速い!リーチ長い!

しかも意外としつこくボコボコにするのなんか妙な爽快感がありました。

ドラマPのみなさん、小関裕太に殴る役ください。すっごくいいです!!!

 

そしてさ、ラストシーン!!!!!

二人で飛びかかるシルエット!!!!!!!!

最高オブ最高!!!

初日、反射的に号泣してしまった。

君嘘の時のシルエットシーン思い出して、めちゃくちゃ泣いた。

 

いやー長くなったな。

時系列の変化の話や、全体を通しての話や、他のキャストの話は次の記事に書きます!!!

 

とにかく 舞台キングダムは想像を遥かに超えて良すぎます!!!

 

ハンサムライブ2022が最高だった話

 

 

www.handsomelive.com

 行ってきました!!!!!

Amuse Presents SUPER HANDSOME LIVE 2022 "ROCK YOU! ROCK ME!!"

 

2022年12月29日 18:00〜

2022年12月30日 12:30〜 / 18:00〜

の全3公演。全通してきました!

場所は渋谷のLINE CUBE SHIBUYAです。

(詳しくは上のリンク先を見てね)

 

ハンサムって最高!!!!!!!!

 

を、年が明けても消化しきれず、このブログを書いています。

ほんと勢いのある時しか書かないな。

 

 

 

SUPER HANDSOME LIVE(通称:ハンサムライブ)とはなんぞや

 

大手芸能事務所 アミューズ所属の俳優が、

ファンに感謝を直接伝えるファン感謝祭です。

 

俳優のファン感謝祭って???

流行りの曲とかちょっと歌ったり、なんか特技披露したり、トークしたり、そんな感じ?

って、普通は思いますよね。私も最初そうかと思ってました。

 

違うんですよ。

 

本職は俳優の人たちが、めっちゃ全力で歌ったり踊ったりして、超カッコよくキメつつ、

ファンに愛をめちゃめちゃ伝えてくれる本格的なライブなんですよ。

 

この辺りは私よりもっと詳しい人がいっぱい解説してるから見て。

参考になるブログ貼ろうとしたけどちょっと見つからず・・・すみません・・・
どなたかお勧めしてください・・・

 

結論として、

2022も最高に楽しかった!!!!!!

 

 

私は、実はハンサムは現地参戦は2021からの新参者です。

2012と2020の円盤から入ったのが最初、そこで、衝撃を受けて、

なんだこれ?????

本当にこんなクオリティでやるの?????

やばくない????

となって、2021が決まった時は、一緒に行く人もいないのに、チケット取ってました。

流石に一人で乗り込む勇気がなく、渡邊圭佑*1が好き、という後輩を無理やり誘って、

一緒に連れて行きました。

 

で、見事にどっっっっっっっぷりハマりました!!!

(手に入る円盤全部集めるくらい)

 

その時は、まだ、小関くんを見に行った、とかではなく、

ただ見てみたいに近かったのですが、

もう、気がついたら全然箱で推してました。。。

1ヶ月くらい、ハンサムライブの亡霊にうなされていた。

狂ったようにずーっとセトリの曲を聴いてた。

 

で、待ちに待った2022!なんと年末開催*2!!!

原点回帰!!!!!!

 

全公演配信があって、尚且つアーカイブもあるなんて、神!?!?!?

年末年始ずーっとハンサムライブみれるってこと!?!?!?!?

 

でも、たった3公演しかない。
しかも会場はLINE CUBE SHIBUYA。キャパ約2000。せま!!!

21人も出るのに2000!?!?!? 計算間違えてますよ????

でもね、もうハンサムの楽しさを知ってしまった私は、全力でチケットとりましたよ。

(いろんな素敵なご縁もいただきました。ありがとうございました!!!)

 

もし、少しでもアミューズ若手俳優さんに好きな人いたら、

ハンサムライブは絶対見たほうがいいです!!!

(割と圧の強いオススメ)

 

なぜ私がハンサムにそんなにハマったか

 

1. 信じられないくらい全力!!!全身全霊!!!

何しろ、たった3公演のためなのに、誰も1個も手を抜いてない。

できないものをできないままにしてない。

そしてステージ上でも最初から最後まで全出力でやってくれる。

もちろん、歌もダンスも、得意不得意はあるんだけど、そんなものどうでもいいくらいに真剣に仕上げてきて、惜しみなく出し切ってくれる。

夜公演もあるから〜みたいな様子が全くない!!!!!

必ず、トンチキな場面とか、笑わせてくれるコンテンツとかも散りばめられてるんだけど、それすら全力で大真面目にやってくれるので、本当に満足度が高い!!!

 

2.本業俳優さんとは思えない、本格的な歌+ダンスのクオリティ!!!

初めて見た時は本当にびっくりしましたよ・・・俳優さんがこれやったら、本業のアイドルの立場は!?!?!?って。

みんな歌もうまい。ミュージカルとかもやってるから、ダンスしながらでも泣きながらでも、普通に歌い切る。

ダンスなんかもっと本業じゃないはずなのに、うまい人が何人もいて、しかもそのレベルに踊れない人も上げてこようとするので、全体的にもめちゃくちゃ踊る。

そして容赦無くハードなダンスナンバーをオープニングでも、終盤でも畳みかけてくる!!!

20人とかいるので、生歌にすると、マイクの切り替えとかもさ、鬼のように大変だと思うんだけど(今回その大変さをちょこちょこ感じるシーンがあった)、それもスタッフさんが対応していることも含めて、クオリティの追及度合いが凄すぎるのよ。

 

3.しかも生歌+生バンド!!!バンドメンバーのクオリティがまた異常に高い!!!
かつ、アレンジも照明などのステージングもハイクオリティ!!!(さすが大物ミュージシャンいっぱい抱えてる事務所だ)

ねえ、20人が全力で歌って踊るライブで、全部生歌生バンドってある????ミュージカルくらいでは。(ミュージカルこんなにたたみかけないよ)

本職は俳優なんですが、この人たち????(しつこい)

ちなみに全曲オリジナルなんですよ。昔はその年に流行った曲をカバーするのがほとんどだったけど、今や全曲オリジナルで、それでも一部しかセトリに入らなくなりました。すご。しかも楽曲のクオリティも高い・・・なんなのこの人たち・・・。

それを!超一流のバンドメンバーに2.5時間全曲演奏させて、しかもアレンジも毎年違くて、それに生歌で20人が歌うっていう。
すんごいんですよ、ベースとかさ、めっちゃくちゃかっこいい音をガンガン響かせてるの。ドラムもさ、すごいビート刻んでるの。その音だけでもテンション爆上がりなんですよ。
そしてステージも、なんか構造物とかで盛り上げるとかじゃなくて、ほとんど照明で勝負する本格派。

 

4.ハンサムたちが仲が良い!

現地参戦したい大きな理由がここにも。。。

ハンサムメンバーって、固定ではなくて、年々少しずつ入れ替わったりするし、普段の俳優業では基本会わない人たちが多いと思うんですが、本当にみんな仲良くてね。

このハードなライブのための稽古とか、これに関するプロモ活動とかで会うからだと思うんだけど、みんなハンサムライブに向かって困難を乗り越える同士になって、それを毎年毎年重ねていくから、先輩も新人もみんな仲良くなってるのがエモいーーーー。

それをステージ上のあちこちで見られるのが本当に尊い

ハンサムたち、みんなすごいいい子なんですよ、多分。いや直接プライベートで会うわけじゃないから見ている姿だけだけど、みんな、お互いをリスペクトしてるし、真剣に取り組むし、年に1回だけ会う事務所の先輩後輩、というよりは部活の先輩後輩感。それなのに、全然偉そうにする人もいないし、本当に見ていて可愛い。たまらん。

 

5.本当にファン感謝祭!感謝というかもはや相思相愛が強すぎる!!!

ただかっこいいライブ、とかじゃなくて”ファン感謝祭”というコンセプトが絶対に守られているところも好き、というかここがクセになる何かだと思う。

全曲オリジナルのハンサムの曲も、ラブソングのような体だけど、歌詞は全部、「ファンに向けた感謝と愛のうた」でもあり、「推しに向けた感謝と愛のうた」でもある。

ハンサムの国歌(と私は先輩ハンサムオタクに教わった、私も布教の時はそう伝えてる)である、「Dear My Girl」なんて、いきなり、

♪ありがとう 大好きだよ ココロから 感謝してる

だし、

今回アンコールで歌ってくれた、「またね」だって

♪今ならわかる ここで 変わらずに君と過ごす それだけで 奇跡みたいだ

とか、

もうね、ファンが大切だよ、会えてよかったよ、いつも笑顔にできるよう頑張るよ、って全力で歌ってくれるし、

私たちも、会えてよかった、いつも元気もらってるよ、ありがとう、って全力で伝えてる。

それを約20人のハンサム 対 ファン数千人 で交換してると、なんかちょっと、繋がりがすごくなる。すっごく強く結び付いたような感覚になる。

で、たぶんほとんどの人が、ハンサムに出会うと箱推しになるという。

なんだこの仕組み。大好き。

 

2022年のハンサムライブは

一言でいうと、

2012と2016と2020を、2021を土台にして新しく作り直した、原点回帰の”お祭り”でした!!!

(これはあくまでも私個人のイメージ。人によって感じ方は違うと思います)

 

先輩たちがゲストじゃなくてメンバーとして戻ってきて、暴れたり

去年中堅メンバー中心に歌ってた曲を、若いメンバーで担ったり、

それぞれの特技を生かして思う存分見せたり、

オタクが大好きな曲をこれでもかと詰め込んで、

オタクの「これが見たかった!!!」をたくさん叶えてくれたライブだったなーーー。

なゆたのシクキス*3とか、Get It Back!の冒頭ソロとか、2020〜2021が好きなオタクはみんな見たかった!だし

シクキスで言えば、最終公演のさんえるいと*4なんて、オタクの妄想が現実になった瞬間過ぎたし(そしてパフォーマンスも期待を遥かに超えるクオリティすぎた)

THRILLは、FROGSトリオ*5も、とみけんのかっくんオマージュ*6も、かなた&新原参戦も、全部見所。

ホワセレはどりたく*7も、甲斐平間もヤバかったし、

桜の街の小関ソロ+新原東島ダンスも、桜の街の亡霊だったオタク(私)の夢を叶えながらさらに未来を見せてくれて、最高。

ハンサムサンバ*8なんて、事前の講習動画(新原先生のやつ)のテンションで練習してたら、ハンサムたちのテンションが全然違くて、異常に楽しくなっちゃった。最初聞いた時、”マツケンサンバと混ざる”とか言ってたら、本当にそのノリで仕上げてきたの最高すぎた。

そこからオタク大好きなFeel The Same、THIS IS THE TIME、PARTY RIDEと2012からの名曲の連続でテンションぶち上げて、そのまま親孝行!無礼講!と2020の勢いで締めるの最高だった。

 

2021があったから

でね、2022を”お祭り”にできたのは、

2021があったからだよ!!!という私の気持ちを残しておきたくて。

 

アーカイブでNew Beginning を何度も見て、毎回泣いてしまっていた…

(現地では、楽しいのと嬉しいのと色々湧き上がりすぎて情緒がめちゃくちゃで、泣けなかった )

2021の一発目だったこの曲。

2020年の夏からしばらく、本当に、もしかしてもうハンサムライブはできないのかもしれないとすら思うほど、しんどかったあの時期。

それを打ち破る希望の曲だったように思う。2021で暗闇からとみーのソロでこの曲始まった時、ああ、ハンサムライブが続くことができた、新しいハンサムを始めることができた、って安心と感動で眩しかった。その分、こせまつみぞとみ*9の緊張感がすごくて、歌詞もそうだけど、自分たちの強い意志で暗闇から抜け出して見せる、っていう決意の曲だった。

2021を、おじサム*10抜きで、小関以下のメンバーで開催したのは、本当に、いろんな意味があったんだと思う。

思い出の場所であるハンサムに、悲しい影を残さないように、でも、何も発言できず、何ならずっと胸に留めておくしかなかった、大きな思いを、思う存分昇華できるように。

そして、乗り越えて、新しいハンサムを続けて行けるように。

Over The Rainbow”という、小関くんがつけたタイトルが、本当にその気持ちを表してる。

その分、若いハンサムたちに背負わせた荷物は大きくて、重くて、しんどかったと思うけど、ファンも含めてみんなで共有できた、大事な大事な年だった。

その、New Beginning を、2022は、これからハンサム背負ってくメンバーで歌いこなして、次の一歩をちゃんと進めてる、って感じて。

2021をちゃんと開催できたから、2022はまたお祭りにできたんだな。そう思ってる。

本当に、続けてくれてありがとう。ハンサムライブを届けてくれてありがとう。
これからも、ずっと応援させてください。

心からそう思う。

 

ハンサムひとりずつについてコメントしてみる

 

本当はセトリに沿ってでも、色々コメントできるんだけど、

長くなるのでひとりずつについて軽くコメントしてみます。

 

<現役ハンサム>

石賀和輝

歌がうまいのに地味になりがちだったこれまでと違って、

歌のうまさにプラスアルファチャレンジして、すごい自分を出せていたのとても嬉しかった!!!

振りトゥナの「光熱費!」最高です。大好き。

 

太田将熙

字が難しくて変換なかなか出てこないよ!

おーたまも、小関やカイショーマのパートを歌ったりして、ホント大活躍だった!

特に、New Beginningの小関フェイクパートをアレンジ込みでこなしてたの、泣けた。

おーたまって、前に出て引っ張るタイプではないけど、人と人を繋いだり、まとめたりする中心にいてくれる人だよね。人として大好き。

これからのハンサムを支えてね!

ハンサムのために歌ってくれるお母さんを大事にしてほしいです。

 

甲斐翔真

歌は本当に上手くなりすぎててびびるのだが・・・ホワセレ最高すぎた・・・

でも、はしゃぎすぎて歌詞飛ばしたり、それを小関にいじられてるしょまが大好きだよ。

あと、2020までは、ハンサムに大して思い入れなさそうだったのが、2021でいきなりハンサム大好きになって、今年こんなに無理して出てくれて、本当にありがとうーーー。大好き。いつまでも小関とわちゃわちゃしていてね。

電車、最高でした。

 

小関裕太

ここ数年、本当にハンサムを引っ張っていってくれて、自分ももう限界なくらい他の仕事忙しくて、大変なのに、責任感を持って続けてくれて、本当に頭が下がります。

2021の最終公演の涙、忘れられない。

今回も、ドラマと舞台稽古でほおがこけちゃってたけど、先輩がいるせいか、リラックスしてて、楽しそうで、はしゃぎまくってて、DMG*11でアホみたいに飛びまわってたのが印象的でした。

押しも押されもせぬセンター、小関裕太

体鍛えてるせいか、今年のダンスのカッコよさはやばかった。あとセクシーさもやばい!!!

歌もダンスもずーーーーーっと見たいから、映像でブレイクしても、ハンサムには出ていて欲しい・・・。

 

富田健太郎

ムードメーカー、盛り上げ隊長、おもしろ兄ちゃん。

2022は賀来賢人ポジをしっかり担ってくれて本当にありがとう。

女装も良いし、いちご食べさせても良いし、大泉洋さんだったし、なぜか選挙運動してたし、現役ハンサムたちの精神的支柱。

2021で帰ってきてくれてよかった。これからもよろしくお願いします。

 

新原泰佑

もうさ!去年と顔が全然変わっちゃってさ!キレイな顔してるのにあんなにふにゃふにゃして、号泣してたにーはらくんが、MCを立派に務めあげて・・・。

しかも、ツッコミもするし、甘えるし、しっかり回すし、本当に変幻自在。

ダンスの表現力はますますだし、すっかりハンサムのエースだよね!!!

ビジュアルは天下一品だし、これからが楽しみすぎるな。

 

兵頭功海

かつみも、去年は、ダンスも歌も苦手で・・・苦しかった・・・って言ってたのに、すっかりハンサム大好き人間になってて、しかも歌がんばったねーーーー!!!

いっぱいソロパート任されてて、本当に本人の意識が変わったんだな、って頼もしかった。

あんなかっこいいビジュアルで、あんなスタイルしてて、超体育会系なはずなのに、喋りだすとフワッフワなの何?かわいいな??

 

福崎那由他

2020、2021と号泣キャラだったなゆた。いやーーー、小関くんじゃないけど、お兄ちゃんになったなぁぁぁぁ!!!

シクキスは色気がやばかったし、登場ではあざとい表情した後すっと真顔に戻るときの凛々しい顔がひゃあ!ってなったし、MCはオタクの心を打つし、歌の安定感よ!

もっともっと前に出てくれていいよ!!なゆちゃんかっこいいし、かわいいよ!!

「泣くわけないと思ってた」の山﨑光に、「おいライブは泣くだろ!」ってめっちゃ突っ込んでたのも最高でした。LATCH!*12組もよろしくね!!!

 

細田佳央太

かなたもめっちゃ成長しててびっくりした!!!男!!!

2021であんなにヒヤヒヤしたドラム、今年は超カッコ良くて、安定してて、あんな売れっ子で忙しいのによく練習してきてくれたな・・・ひとりConflict*13ありがとう・・・。

そして、色気と強さが出てきて、すっかり中堅ハンサム!!

THRILL何?あんなかっこいいキャラだった???

そして数少ないツッコミができる人材。ボケしかいないハンサムをどうかまとめて。

 

溝口琢矢

ハンサムを頼む・・・。小関を頼む・・・。

歌パートもいっぱいいっぱい担当してくれてありがとう。

いつもいいこといっぱい言ってくれるおしゃクソ野郎。

ツッコミのように見えて、ボケを増幅させていくタイプだけど、アフトクで誰かが言っていた通り、言いにくいことをさらっと言ったり、いろんなことに気がついたり、ハンサムを支えてくれているひとり。

頭が良すぎるよね。そして、ステージでの見せ方が最高。めっちゃカッコいい。

 

<新人ハンサム>

青山凌大

可愛すぎた・・・シマエナガ???

存在だけでかわいい、透き通ってて純粋、ニコニコしちゃう。

歌もダンスも苦手で、でも一生懸命頑張ってたの伝わってきたし、癒しの存在すぎた。

これがあるときすごい男っぽさを見せたりするのかと思うと楽しみですね。

 

岩崎友泰

ハンサムオタク岩崎がハンサムデビューできたこと、本当に嬉しい。

そして、小関甲斐がいる時に、ハンサムに出てくれてほんとよかった。

歌、いいとこいっぱい出てた!!

ハンサム愛をどんどんこじらせて、これからのハンサムを引っ張っていけるようになるのを楽しみにしています!!

 

東島京

歌えて踊れてビジュアルがやばい17歳。

そしてキャラも強い!!!超大型新人感。

So Free!の間奏のダンス、即興だったの信じられないのだが・・・。

ミュージカルでの活躍楽しみ!そしてハンサムの中心メンバーになっていっておくれ。

 

山﨑光

私のTLでは、「マーキュリー・ファー」のパーティープレゼント役の印象が強くて、最初それしかなかったのだけど、恐るべき強心臓の持ち主。

某安●元首相の物真似、初ハンサムでやるか!?!?!?

インライでも3LDKのオタクっぷりを発揮していたし、大物すぎるな。

 

<おじサム(レジェンドハンサム)>

青柳塁斗

筋肉俳優枠からハンサムに戻ってきました。いっぱい面白を提供してくれてありがとうございます。あとさ、るいるいは歌自信なさそうなイメージあるけど、めちゃ安定感ありません???

そしてるいこさんがますます美人になっててびっくりした。もうあれだけでも売れるくらい強い。

猪塚健太

久しぶりに戻ってきた上に、MCまでありがとうございます。

でも、30日昼の様子の通り、健太くんいなかったら本当に無理だったと思う・・・。

ボケにもツッコミにもまわれるオールマイティーキャラ。ハンサムライフとかでは徹底的にボケてたのに、本番はしっかりツッコミに回って全部をまとめてくれてた。ありがたや。

そして、MCの大役こなしながら、イノッティーハニー復活したり、ハンサムサンバの超ハイテンション町娘やったり、大活躍すぎた。

原卓也

ラップもダンスも変わらずカッコいいお兄様。

そして、那由他のパパみたいに優しく保護してたのが印象的でした。

たっくんってすごい優しいよね。

振りトゥナノリノリだったの可愛かった!!!

 

桜田

すっかり異次元のアーティストになっているイメージだったけど、ハンサムに舞い降りたら、ハンサム大好きなどーりくんに戻ってて嬉しかった。

どりたくのホワセレも最高だったなーーー。

持ってる雰囲気がすごいのに、ハンサム達とはしゃいでると嬉しそうで、見てるこっちも幸せでした。

 

平間壮一

3月のS×? Vol.2*14での、「俺はハンサム卒業したつもりはない!」から始まった今回のハンサムライブ。思いが溢れ過ぎてて、はしゃいでソロ歌ってる人にかたっぱしからちょっかいかけて、いろんなところで泣いちゃって、そうちゃんの思いに心打たれました。ホワセレのダンスは、本当に素敵だった・・・1曲丸々そうちゃんのダンス見ていていいんですか・・・そんな贅沢な・・・と思いながら見つめてしまった。

 

松島庄汰

しょーたさん、どこまでもボケてどこまでも笑いを取りに来るけど、歌うまいじゃないですか!!!!!

うちの娘が、ハンサムサンバの神様やってる姿にすっかり釘づけでしたよ。

ショーマがやたらしょーたさんに絡んでたの面白すぎた。

水田航生

ちょっとさあ。カッコ良すぎて反則過ぎたのよ。

振りトゥナで、ハマったら最後なホストみたいな色気を振りまくし、最終公演のシクキスは、ただでさえありえないドリームメンバーなのに、その中でキレッキレで疾走感すごくて色気爆発のダンスを見せられて、頭を抱えるしかなかった。

喋ると貴重なツッコミで、そうちゃんの暴走も、しょーたさんのボケもちゃんと抑えてくれて、本当にありがたい存在。

そして!10人キュンファイ凄過ぎた。水田さんの頭の良さを再確認した。

 

 

 

最後に

 

私は、歴史の浅いハンサムオタクですが、それでもどっぷりハマる何かがあるのがハンサム。

ど年末、結局1枚も年賀状書かなかったけど、ハンサムライブに浸れて本当に幸せだったーーー。

また、来年も再来年も、ハンサム達と年を越せるよう、自分も頑張って生きていくし、応援もしていきます!!!

 

そしてアミューズさん、何卒、3公演全部を円盤化してほしいです!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 



*1:アミューズ所属の俳優。2020、2021のハンサムライブに参加。

*2:ハンサムライブは、2005年のスタート当初から基本的には年末のイベントとして開催されていたが、2020は2月、2021は4月開催

*3:Secret Kiss 2020年

*4:LDKという、植原・平間・水田からなるユニット活動に、平間の幼なじみの青柳を加えてオタクが呼び名をつけました

*5:2013年の再演版ダンスアクトのキャスト、小関、溝口、太田

*6:かつてハンサムメンバーだった賀来賢人、お笑いを提供してくれる強いキャラだった。今回とみけんはいくつかそれをオマージュした振る舞いがあり、オタクは沸いた

*7:桜田通と植原卓也

*8:2022年の唯一の新曲。2022のライブのテーマがロック、と聞いていたのに、新曲出来上がったらサンバだったのでオタクはとても困惑した。

*9:小関、松岡、溝口、富田。松岡広大今回は出なかった。なんで!

*10:2016を最後に一旦卒業?したと思われる、ハンサムライブの歴史を作ってきたレジェンドメンバーのこと。

*11:Dear My Girl ハンサムの国歌!

*12:アミューズJR東日本が組んでいる、アイドルプロジェクト

*13:2021ハンサムライブで組まれた、ハンサム初のバンド。甲斐、細田、鈴木仁、渡邊圭佑で組んでいた。

*14:平間壮一さんの個別ダンスイベント

四月は君の嘘 大千穐楽迎えました!!!!!!

2022年7月3日、ミュージカル 四月は君の嘘博多座で大千穐楽を無事迎えました!!!!!!皆さんおめでとうございます!!!!!!!

 

きっとできるとは思っていたけど、博多に向けて、いろいろな公演がコロナや、他のことでも、止まってしまうのがまた増えて、カンパニーの皆さんは本当に胸がキリキリするような日々だったんじゃないかと思います。イチオタクの私も、ずっと祈るような気持ちでした…。

 

博多座公演は、祈るように迎えた、というだけじゃなく、いろいろスペシャルな公演となりました!

まず、待ちに待ってた配信!!!!!!

いやわかってたよ、やるって思ってたよ、やらなかったら多分数ヶ月泣き暮らしてた。ありがとう、東宝さん、信じてたよ!!!!!

そして、なんと!博多座観劇者限定の、スペシャル動画!バックステージツアー動画と、ダブル公生のコメント動画!

これ、どちらもよかったーーー。限定動画なのでここでは内容には触れませんが、このミュージカルに魅せられたオタクの気持ちをよくわかってる企画と、こういうの!待ってた!と泣けるほどの素晴らしいコメントだった。いや、どっかのFC配信とかで本当はこういう話してほしいやつだよね。アミュプラとかでも企画してほしいやつ。公演が始まってからとか、公演が終わってからの振り返りのインタビューって、まあ商業的には意味が少ないからなかなかないけど、オタクは一番聴きたいし読みたい………。 

Blu-rayにするときはぜひ特典にしてくださいね、東宝さん!!!

 

博多座は、2日のマチソワ(小関水田ペア、ソワレはこせみず大千穐楽)、3日のマチネ(木村寺西ペア、大千穐楽)の3公演に入りました。

 

ああ、なんか、熱量がすごかった。

高崎から4週間空いた私は、皆さんのレポをむしゃむしゃ食べて生きていたのですが、またどんどん変わっていたことに胸がいっぱい…

こせみずもたつなりてらも、どちらのペアも熱量がガンガン上がっていて、ついでに椿ちゃんの熱量もガンガン上がっていて、かをりちゃんはめちゃめちゃ泣いていたー。

 

特に、「何を告げればいい」が激アツでした。

小関公生は、東京の頃の根暗陰キャ感が薄まり、本当は人が大好きだけど過去のトラウマから踏み込んだ関係性や心の交流に怯えてる感じ。そして水田渡と椿はそんな公生を弟みたいに可愛く思ってる感じ。そんな関係があっての、「こっち向けよ、公生!!!!!」からは、心のガラスが壊れて子供みたいに泣きじゃくる公生の手を握って、優しく目を見つめて諭すような渡…ヨシヨシ、と抱き締めてるみたいだった。椿も、公生がかをりに恋をしてることを認めていく過程で、自分から離れていってしまっていくのが切り裂かれるような思いかのような、切ない歌声過ぎた……。

たつなり公生は、頑なで心の扉を閉めてる感じは初日から同じなんだけど、かをりちゃんへ惹かれていく過程がありありと見える公生でしたね…。だからこそ、寺西渡の「こっち向けよ、公生!!!」も、当たり強いし、自分の気持ちに嘘ついてんじゃねえ!と叱り飛ばすような熱いやり取りだったなあ。(ちなみに、水田渡もたつなり公生には怒ってる。気づいてるだろ、オマエ!って感じだった)。

 

あと、久しぶりにW公生を見比べて気づいたんですが、「君がわからない」で、たーだ音楽楽しむだけよ♪で、かをりが公生の肩に肘かけるとこ、小関公生だと思いっっっきり体重かけて、公生が身体外してもしつこく体重かけてて、それを公生が支えてるやつ、

あれ、たつなり公生だとやらないんだね?!?!?!(もっと普通に、身体外されたらやめてた)

 

「Speed of Sound」の小関公生の楽譜バサバサ芸、前はかをりちゃんが押さえてくれたりしてたのに、もう放置されてた笑(でも、2周目が坂道で、みんなも坂道ムーブして、楽譜バサバサもそこで始まる…と設定がしっかり決まってきてた)。ああいうの、話してすり合わせるのかなー。それとも舞台上で呼吸で合わせていくんだろうか。

 

水田渡は公生に合わせて自在にお芝居を変えているの本当にすごいな、と感動するしかなかった。何しろW公生が全然違うお芝居なので、周りのお芝居も多分反応が全然変わってきて、ほとんど二役やってるような違いだったのでは。

寺西渡は、水田渡がキャラ強いので、パフォーマンス素晴らしいけど褒め方難しいな、ってとこもあったんですが、高崎からの進化、凄かった!!爽やかないいやつ渡はそのままで、もっとアツくて、お調子者で、いざという時に頼りになる渡だった。

(ほんと、寺西くんはミュージカル俳優としての佇まいだよね…J感がいい意味でなくて…だからもっとミュージカルのお客さまに認知されていいと思うし、配信とか宣伝とかにも参加できたらいいのに………)

 

博多の3公演では、感情のスイッチがおかしくて、

「僕らの時間」で泣いたし、「君がわからない」で泣いたし、「あいつの背中を追いかけて」で泣いたし、「流れ星をつかまえよう」のジャンプ!!!でボロ泣きしたし、「最後の夜」で泣いた。

本作品の大きな魅力の一つである、アンサンブルのキラっキラした青春の光と歌のパワーが、眩しくて尊くて、これがもう浴びられないのかと思うと寂しくて泣いた。絵見ちゃんと武士のパワフルなハーモニーに心打たれて泣いた。公生とかをりの可愛くて尊いシーンが好きすぎて、失いたくなくて泣いてた。

 

東京ではボロッボロに泣いてた、「さよなら母さん」と「君が聞こえる」の小関公生は、表現がより深くなって、「君が聞こえる」では大きな愛を感じている喜びと、悲しみを抱き締めるかのような、優しい顔で、泣きながら微笑んで歌う姿が美しくて、しかもその感情が劇場いっぱいに広がっていて、こんなエネルギーを共有してくれることが幸せすぎた。

本当に君でよかった。推しが主演してくれなかったら、こんなにチケット取らなかったと思うもん。でも、この素晴らしい作品の真ん中で、小関くんらしく公生をつきつめて生きてくれて、それを見られて幸せすぎた。

2人とも、大楽のカテコは泣かずに、爽やかにしめていて、それも良かった。(大千穐楽のたつなりは泣きそうになってたし、アンサンブルさんたちはたつなりの素敵なサプライズに泣いてたけど)

 

千穐楽、こせみずも観てたっぽい(水田さんがTwitterで白状してた)し、幕降りたあと、裏に合流して完走の喜びを共有してたみたいだった。(緞帳の向こうから驚いてる声漏れてた)(あと空港にも2人がいました)

そんなこともできて、みんなで喜び合えていたら、いいな と思いました。

 

語りきれてないことも、あとから思い出すようなこともきっとあるかもしれないけど、ひとまず、ゴールを見届けられて、感慨深いです。そして、感想をアウトプットすることで、君嘘を愛するみなさんと触れ合えたこともとても幸せでした。ありがとうございました!!!

 

あとは、

東宝さん、

これは円盤化するべき作品なので、

何とかお願いいたします!!!!!!

 

そして、できたら近々再演を…なるべくキャスト同じで………

と、強く祈りを唱えて、締めくくります!

また、この作品に再会できると信じて!!!!!